Friday, August 29, 2025 7:20 AM

テンサー、高級AVを発表〜20万ドル、26年発売予定

 シリコンバレーのスタートアップ企業テンサー(Tensor)は、2026年後半に消費者向けで初のレベル4自動運転車(AV)を発売する計画だ。フォーブスが報じた。

 投資関連ニュースのベンジンガによると、テンサーの車両はベトナムの自動車メーカー・ビンファスト製。目視不要の「アイズオフ」自動運転機能に加え、折り畳み式ステアリングホイールと格納式ペダルを搭載し、運転席をラウンジのような空間に変えるという。

 ロボタクシー(自動運転タクシー)運営のオートエックス(AutoX)からブランド名を変更したテンサーは、配車サービスの展開から始めるという業界の一般的な手法とは異なり、所有者が自分で運転することも、特定の区域内で完全自動運転で走らせることもできる高級EVを提供する。同社はプライバシーを重視しており、ドライバーはリモートアクセスを無効にして、走行データを車両内にだけ保存できる。

 テンサーの車両は、業界最大級のセンサーアレイを搭載する。カメラ37台、ライダー(光検知・測距装置)5台、レーダー11台、複数のマイク、超音波センサー、衝突検知器、水センサーなどが搭載され、多くのセンサーは自動洗浄システムを備え、途切れることのないパフォーマンスを実現する。

 フォーブスによると、シャーシ下部のカメラは車両下部の障害物を検知でき、他の自動運転システムで障害となっていた問題を解決できる。

 完全ドライブ・バイ・ワイヤー方式の構造には、厳格な安全要件を満たす三重の冗長ブレーキシステムとステアリングシステムに加え、高密度な環境マッピング(デジタル地図生成)を可能にする高解像度ライダーが搭載されている。折りたたみ式ペダル、格納式ヨーク、スライド式センターディスプレイなどの内装機能により、自動運転モード時のキャビンスペースが最大限に活用される。

 毎秒8000テラオペレーション(TCO)の処理能力を持つ車載スーパーコンピューターが、センサーデータをリアルタイムで分析する。このシステムには、エヌビディア、テキサス・インスツルメンツ、NXPセミコンダクターズ、ルネサスのプロセサーが含まれており、主要システムに障害が発生した場合でも動作を継続できる。