Monday, December 08, 2025 6:10 AM
運輸当局、スクールバス問題でウェイモの調査拡大
運輸省道路交通安全局(NHTSA)は、アルファベットの自動運転車(AV)開発部門ウェイモのロボタクシー(自動運転タクシー)がテキサス州オースティンで繰り返し停止中のスクールバスの横を通過した問題を受け、10月に始めた同社に対する調査を拡大した。
オートモーティブ・ワールドによると、オースティン独立学区(ISD)の警察は9月に学校の新年度が始まって以降、ウェイモのロボタクシーの交通法規違反を20回摘発し、個別事案19件を報告。そのうち5件は11月17日にソフトウェアが修正された後に発生した。
SNSで共有された映像には、停止中のスクールバスの赤色灯が点滅し、ストップアームが伸ばされ、周囲の道路を人が歩いているにもかかわらず、複数のロボタクシーが停止せずバスの横を通過する様子が映っている。テキサスを含む多くの州では、この状態で停止しているスクールバスの追い抜きは禁止されている。
オースティン独立学区は、ウェイモが確実に法令を順守するまで、午前5時20分〜9時30分および午後3時〜7時のロボタクシー運行を停止するよう求めている。
ウェイモは、アリゾナ州フェニックス、カリフォルニア州ロサンゼルス、サンフランシスコ湾岸地域に続き、5月にオースティンで商用ロボタクシーサービスを開始した。
NHTSAの調査は、子供の安全に関する懸念を理由とする自動運転業界初の大規模リコールにつながる可能性があり、ウェイモにとってはPR上極めて望ましくない展開になり得る。