Thursday, December 18, 2025 6:52 AM

ウルフスピード、トヨタのEV車載充電器にSiC MOSFET供給

 SiC(炭化ケイ素)半導体技術大手ウルフスピード(Wolfspeed、ノースカロライナ州)は、トヨタのEV向け車載充電器(オンボードチャージャー)システムに同社のSiC MOSFETを供給すると発表した。

 EVエンジニアリング&インフラストラクチャーによると、ウルフスピードのSiC MOSFETは、トヨタのEV用オンボード充電システム内で動作する。SiC MOSFETはこのシステムにおいて高効率、エネルギー損失の低減、そして電力密度の向上を実現する。これらの特性は、高電圧システムにおける充電時間の短縮、航続距離の延長、熱負荷の低減に貢献する。

 EVメーカーがより高い効率目標を追求する中で、SiC材料のパワー半導体は車載充電器や補助電力コンバーターの重要な材料選択肢となっている。ウルフスピードは米国で部品を製造しており、同社はそれが自動車メーカーにサプライチェーン(供給網)の安定性を提供すると考えている。ウルフスピードのSiC技術の採用は、業界全体で進む高電圧EV電源システム向け先進的な半導体材料への移行と方向を同じくする。