Monday, September 21, 2026 7:07 AM

TDK、R3リチウムに1500万ドル投資

 TDKは、投資子会社を使って炭酸リチウムの生産大手R3リチウム(ジョージア州コビントン)に1500万ドルを投じたことを明らかにした。

 R3リチウムは、自社工場で使用済みバッテリー材料から炭酸リチウムの生産を開始した。2027年までに米国産炭酸リチウムの半分以上を生産する目標を掲げ、長期的には北米と欧州に複数の施設の建設を計画している。

 エレクトライブによると、同社は7月に約1万4300平方メートルのコビントン工場を取得して、継続的な商業運転への移行を進めている。前所有者のアセンド・エレメンツはここに約1億5000万ドルを投資じたが経営破綻した。施設ではすでに25年にリサイクル原料だけを使って純度99%の炭酸リチウムが生産されているため、R3は「この種の施設としては北米初の商業的に実証された工場」と説明している。

 同施設では、電池リサイクルの複数の工程を一貫して行う。破砕設備の年間処理能力は3万トンで、電池の製造工程で出るスクラップや使用済み電池を処理して「ブラックマス」を製造し、焼成をベースとした晶析工程と、水系の沈殿工程によってリチウムを回収する。残ったニッケル、コバルト、マンガン、グラファイトの濃縮物は別途販売する。

 ラインは年間2500トンの炭酸リチウムを生産できるが、さらに同規模の第2ラインを設置できるスペースも確保している。まずはシリーズAの資金調達で得た1500万ドルを投じて、施設を継続的な商業運転に移行するための改修を行っている。

 R3はすでに約10億ドル相当の長期購入契約を取り付けており、商品取引会社Trafiguraとの契約も含まれている。