Wednesday, December 07, 2016 10:59 AM

日産、北米サプライヤーとの関係改善に着手

 日産自動車が部品企業に対する値下げ圧力が強硬との批判を受け、北米サプライヤーとの関係改善へ向けたプロジェクトに着手する。

 オートモーティブ・ニュースによると、日産の北米技術センターで部品エンジニアリングを指揮するクリス・リード氏は、今後半年間で関係を修復するためのプランを明確化したいという。リード氏は詳細を明かさなかったが、プロジェクトには「コスト最適化」と顧客価値間のバランスが求められる。日産はこれまでコスト最適化に偏重していたという。

 プランニング・パースペクティブズが調査したサプライヤーの対自動車メーカー評価によると、日産は、値下げ圧力を理由に大手メーカーの中で最下位に甘んじた。リード氏は価格をめぐる軋轢を回避するため、コスト目標に縛られないようサプライヤーと早い段階から協業していくと明言した。

 日産のテネシー州スマーナ工場は自動車生産量が北米最大で、16年は64万台を生産する計画だ。