Friday, January 06, 2017 12:20 PM

インテル、ヒアの15%を取得へ〜自動運転技術市場に活路求める

 半導体世界最大手インテルは5日までに、デジタル地図・位置情報サービス「ヒア(HERE)」の15%を取得することを明らかにした。

 ヒアは、ダイムラーとBMW、フォルクスワーゲン(VW)の独自動車3大手がフィンランドのノキアから買い取った会社で、自動運転車やモノのインターネット(IoT)向けの技術を提供している。

 コンピュータワールド誌によると、インテルとヒアは、リアルタイムの高精細地図を自動運転車に提供できる高い拡張性かつ実証済みの最新構造を共同で開発するとともに、IoTや機械学習向けの商機の開拓も模索する計画。

 インテルがヒアの15%をいくらで取得するのかは不明。手続きは2017年第1四半期中に完了する見込み。

 成長が見込めないパソコン向けプロセサー事業に代わって、成長が確実視される自動運転車向け技術市場での存在感を高めることで新たな収入源を確保することがインテルの狙いと見られる。

 自動車製造業界では、自動運転技術の開発をめぐって従来の力関係が崩れつつある。これまでは、自動車メーカーが技術や部品の仕様、量、価格を指定して供給業者に発注していたが、最近では公開技術を土台にしてシリコンバレー企業と技術提携する動きが強まっている。

 アルファベット(Alphabet)傘下のグーグル(Google)から独立した自動運転技術開発会社ウェイモ(Waymo)は、欧米自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)との提携によって自動運転技術をFCAのミニバンに搭載している。FCAはその試作車を昨年末に公開したばかり。

 アップル(Apple)でも、電気自動運転車の独自開発路線を軌道修正し、技術開発に特化して自動車メーカーとの提携を模索している。