Thursday, July 07, 2016 10:51 AM

豊島区「トキワ荘」復元へ 漫画の巨匠、若き日過ごす

 東京都豊島区は7日、故手塚治虫さんら日本を代表する漫画の巨匠がかつて暮らしたアパート「トキワ荘」を、跡地に近い公園に復元すると明らかにした。漫画・アニメ文化の発祥地としてアピールする。2020年3月末までに完成させ、東京五輪・パラリンピックに間に合わせる計画。

 トキワ荘は木造2階建てで、4畳半の部屋が並んでいた。手塚さんが住み始めたのをきっかけに、故赤塚不二夫さんらが次々と入居し、ヒット作を制作した。老朽化のため1982年に取り壊され、跡地には現在、別の建物が立っている。

 豊島区は復元したトキワ荘の内部に、当時の漫画家たちの作業風景を再現する一室を設ける予定。7月末から、漫画家の里中満智子さんや地域の関係者らで検討会議を開き、計画の詳細を詰める。総事業費は2億〜3億円を見込んでいる。(共同)