Friday, July 08, 2016 10:27 AM

米迎撃システム韓国配備へ 北朝鮮ミサイルに対処

 米国と韓国は8日、北朝鮮の核・ミサイルの脅威に対処するため米軍の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」を在韓米軍に配備することを決定したと発表した。来年中に運用を開始する計画で、日本政府は歓迎を表明。中国やロシアは自国の安全保障を脅かすと猛反発、配備決定見直しを要求した。北朝鮮を巡る日米韓と中ロの隔たりが鮮明になった。

 在韓米軍のブルックス司令官は8日、新型中距離弾道ミサイル「ムスダン」試射などを念頭に「北朝鮮の弾道ミサイル開発継続により、同盟国による重層的で効果的なミサイル防衛(MD)強化が必要になった」と説明。米韓の共同発表文は「北朝鮮の核・ミサイルの脅威に対してのみ運用するもので、(他の)いかなる第三国に向けたものではない」と強調した。

 韓国国防省関係者によると、配備場所の選定は最終段階にあり、今月中にも発表される見通しだ。韓国政府は7日、中ロなど周辺国に配備決定を事前に通知した。(共同)