Tuesday, July 12, 2016 10:36 AM

南スーダン、戦闘停止命令 なお銃撃戦、予断許さず

 戦闘状態が続く南スーダンのキール大統領は11日、大統領派の兵士らに戦闘停止を命じた。これに呼応する形で元反政府勢力トップのマシャール第1副大統領も同日、指揮下の兵士らに同様の命令を出した。その後も首都ジュバで一時、銃撃戦が起きたが、現地の日本大使館関係者らによると、翌12日午後(日本時間同夜)までの時点では停戦命令が守られているもようだ。

 ただ、事態がこのまま沈静化に向かうかは予断を許さない情勢。戦闘が続けば、国連平和維持活動(PKO)に参加する陸上自衛隊の活動や現地の邦人への影響は避けられない。国連関係者は11日、陸自の宿営地近くでも銃撃戦があったことを明らかにしたが、中谷元・防衛相は12日の記者会見で、陸自の駐留を維持する考えを示した。

 ジュバには約70人の日本人が滞在。日本政府は11日、在留日本人の退避を支援するため、航空自衛隊小牧基地(愛知県小牧市)所属のC130輸送機3機を近隣国のジブチへ派遣した。防衛省によると、早ければ現地時間の13日中に到着する見通しという。当初、到着は14日以降とされていた。(共同)