Wednesday, July 13, 2016 6:20 PM

「道半ばでの出国残念」 南スーダン、JICA所長

 政府側と元反政府勢力の戦闘が再燃した南スーダンの首都ジュバから13日に退避した国際協力機構(JICA)の古川光明・南スーダン事務所長は13日、ケニアの首都ナイロビの空港で「全員無事に退避できて本当に安堵している」と述べる一方「このように道半ばで(国外に)出ないといけないのは本当に残念」と悔しさをにじませた。

 チャーター機でジュバからナイロビに到着した日本人47人はやや緊張した表情で、現地のJICA職員らに案内されマイクロバスなどに乗り込んだ。目を閉じて疲れを癒やそうとする男性や、安心したのか同僚と話して笑顔を浮かべる女性の姿があった。その後、ナイロビ市内のホテルへと向かった。

 ジュバでは8日に大規模な戦闘が始まり、270人以上が死亡した。古川所長によると、職員らの住宅近くでも迫撃弾などの音が聞こえ、銃撃戦が長時間にわたって続いた。ただ、職員に危害が加えられることはなかったという。(共同)