Friday, April 28, 2017 10:15 AM

無許可で個人情報収集と提訴〜ボーズのヘッドフォン利用者

 音響機器メーカー大手ボーズ(Bose、マサチューセッツ州)のヘッドフォン用アプリケーションが、利用者の承諾なしに個人情報を収集し第三者と共有しているとして、客の男性がイリノイ連邦地裁に訴えを起こした。損害賠償のほか、無許可のデータ収集・送信の停止をボーズに命じるよう求めている。

 USAトゥデイによると、原告はボーズのワイヤレス・ヘッドフォン「QuietComfort 35」を350ドルで購入したカイル・ザック氏。訴状によると、ザック氏は製品をオンラインで登録した後、騒音低減機能(noise cancellation)の設定や最新ソフトのアップデートなどができる管理アプリ「Bose Connect」をダウンロードした。ところがこのアプリは起動させるたびにユーザーが聴いた音楽などの情報を収集し、ユーザーの承諾を得ることなくデータマイニング会社など第三者に送信しているという。

 ザック氏は「音楽、ラジオ放送、ポッドキャスト、講義などを含む個人の音源選択は、その人の性格、行動、政治的見解、人となりに関する多くの情報を提供する」と前置きして、連邦盗聴法のほか多くの州法に違反すると主張している。

 氏はまた、訴えを集団訴訟として扱うよう要求している。