Monday, May 01, 2017 10:10 AM

イスラエルの配車サービス、米市場に参入

 イスラエルの配車サービス会社ゲット(Gett)は、米同業のジュノー(Juno、ニューヨーク州)を2億ドルで買収した。

 ゲットによると、買収はジュノーのビジネス全てが対象で、創設者チーム(Talmon Marco、Igor Magazinik、Ofer Samocha、Sunny Marueli各氏)のほかドライバーや社員も含まれる。ジュノー設立者の4人は今後もニューヨークに残り、ゲットの米国部門を統括する。

 ゲットは、買収を通じて米ライドシェア市場での地盤を強化し、ウーバーやリフトといった大手との競合を目指す。ジュノーはニューヨークを中心にビジネスを展開しており、ゲットはイスラエル、英国、ロシアを中心に100都市以上で事業展開している。

 ジュノーは、ウーバーとは違うドライバーに優しい会社として2016年に設立され、ドライバーに要求するコミッションは他社より60〜65%安いという。また、契約ドライバーには譲渡制限付株式、(RSU)を提供しているが、今回の買収に伴いこのRSUは無効となる。テッククランチによると、ジュノーはRSUを受け取る資格のあるドライバーに株式取得時の金額に相当する報酬を支払う意向だという。