Monday, July 18, 2016 10:39 AM

西洋美術館など21件決定 世界遺産委員会が閉幕

 トルコ・イスタンブールで開かれていた国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会は17日夜(日本時間18日未明)、東京の国立西洋美術館を含む「ル・コルビュジエの建築作品」など21件を新たに世界遺産に登録することを決め、閉幕した。熊野古道で知られる世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」(三重、奈良、和歌山)の追加登録などの承認は、10月にパリで開く臨時委員会に先送りした。

 新規登録の21件は臨時委員会で世界遺産リストに正式に記載する。来年の委員会をポーランドで開くことも決定。福岡県の古代遺跡「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」の新規登録などを審査する予定だ。

 世界遺産委は10日に開幕したが、トルコ軍のクーデター未遂の影響で16日の審議を中止、20日までとしていた期間も短縮した。このため、熊野古道の世界遺産に新たに確認された参詣道を追加登録する申請などを審査する時間がなくなった。(共同)