Thursday, July 21, 2016 5:42 PM

仏、早期の英離脱を要求 欧州3大国に隔たり

 国民投票で欧州連合(EU)からの離脱を決めた英国のメイ首相は21日、パリを訪問し、就任後初めて、フランスのオランド大統領と会談した。メイ氏はドイツのメルケル首相との20日の会談でEUへの離脱通知は来年以降に行う方針を示し、一定の理解を得たが、オランド氏は記者会見で「できるだけ早い方が良い」と述べ、早期通知を促した。

 メイ首相のドイツ、フランス歴訪を通じて欧州3大国の思惑の違いが浮き彫りになり、交渉の難航も予想される。

 会見でメイ氏は英国への移民規制について「国民の明確なメッセージであり、英政府は確実な対応をする必要がある」と述べ、理解を求めた。オランド氏は「欧州単一市場に残るならば、市民の移動の自由を確保する義務を負う」と重ねて強硬な立場を示した。(共同)