Monday, November 27, 2017 11:23 AM

ドバイのディーナタ、空輸にブロックチェーン

 空輸サービス大手のディーナタ(Dnata、UAEのドバイ拠点)は、ドバイの航空貨物業界向けにIBMらと共同開発したブロックチェーン基盤ソリューションである分散元帳技術(DLT=distributed ledger technology)の概念実証(PoC=Proof of Concept)を成功させた。

 ディーナタのプレス・リリースによると、ディーナタは、IBMのほかエミラテス・イノヴェーション・ラブ(Emirates Innovation Lab)やフライドバイ・カーゴ(Flydubai Cargo)とともに、供給網における取り引き処理(受発注内容にもとづく発送元から配達先まで)向けに、ブロックチェーン技術を応用した物流プラットフォームを開発し、このほど試験運用した。

 クリプトヴェスト誌が25日に報じた記事によると、ディーナタはそれによって、余分のデータを排除しながら必要データを正確に集め、空輸される貨物にかかわる全データを安全に可視化することで空輸過程を透明化し、関連業者らによる処理業務を大幅に効率化する。

 それらの開発会社らは、PoCを通してDLTの適用可能部分を検証し、その結果、セキュリティーや実務、処理技術、法務といった各分野でDLTによる業務効率化が可能だと特定。それと同時に、関連書類のデジタル化を含む各種の新サービスも実行可能にする。

 UAEの空輸業界はそれを受けて、ブロックチェーン基盤のソリューションによる各種業務の可視化と効率化を初めて実現する。

https://cryptovest.com/news/dnata-partners-with-ibm-for-blockchain-powered-air-cargo-delivery/