Wednesday, February 14, 2018 10:52 AM

自動車労組、要求書提出 ベア前年実績の維持焦点

 トヨタ自動車や日産自動車、ホンダ、SUBARU(スバル)の自動車大手の労働組合は14日、経営側に春闘の要求書を提出した。ベースアップ(ベア)に相当する賃金改善分として、各労組とも前回2017年と同額の月額3000円を求めた。春闘で自動車大手は電機大手と並んで相場のけん引役が期待されている。

 各社の業績は好調だが、次世代技術の開発に巨額の費用がかかる台所事情を抱えている。ベアは17年に妥結した実績の1000〜1500円程度を維持できるかが焦点となる。

 ボーナスに当たる年間一時金はトヨタが6.6カ月分、日産が5.8カ月分、ホンダが6.2カ月分、スバルが6.0カ月分を要求した。日産とスバルは昨年発覚した新車の無資格検査問題が利益を圧迫したため、賃上げ交渉に響く可能性がある。(共同)