Wednesday, February 14, 2018 10:53 AM

がんゲノム医療に11拠点 遺伝子調べ、治療を選択

 がん患者の遺伝子を調べて最適な薬や治療法を選ぶ「がんゲノム医療」を全国的に実施するため、厚生労働省の検討会は14日、中心的な役割を果たす中核拠点病院に北海道大病院や国立がん研究センター中央病院など11施設を選定した。技術面で要となる遺伝子を調べる検査法も近く「先進医療」として承認される見通しで、4月開始に向けた体制が固まった。

 現時点では、薬が見つかる患者が1割程度にとどまる実験的な医療だが、将来は、今の臓器別の治療よりも効果的で副作用の少ない治療法になると期待されており、同省が主導する形で準備を進めていた。

 中核病院は、主に遺伝子検査や治療法の選定などを担当。研究や新薬開発、人材育成の役割も担う。23病院から申請があり、地域性に配慮しながら、過去の実績や遺伝カウンセラーが配置されていることなどを条件に選定した。(共同)