Thursday, March 01, 2018 11:29 AM

目的地りゅうぐう見えた 130万キロ先、はやぶさ2

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は1日、探査機「はやぶさ2」が130万キロ先にある目的地の小惑星「りゅうぐう」を初めて撮影したと発表した。これまで最初に撮影できるのは5月ごろと見込まれていた。カメラの作動試験で偶然捉えたため、研究チームは驚いているという。到着は6月下旬の予定。

 りゅうぐうは直径約900メートルのほぼ球形だが、表面の状態など詳しいことは分かっていない。2月26日のカメラの作動試験後、画像を点検すると、真っ暗な宇宙空間の中に、ぼやけた白い点として写っていた。周囲の恒星との位置関係などから、りゅうぐうと特定した。

 チームを率いる津田雄一JAXA准教授は「小惑星到着の最終準備段階で、航路や性能に問題はなく、このままの進路を最大推力で進みます」とのコメントを出した。(共同)