Friday, March 02, 2018 11:13 AM
がん攻撃阻む遺伝子解明 マウスで京大チーム
血液のがん「慢性骨髄性白血病」のがん細胞を攻撃する体の免疫反応を、特定の遺伝子が邪魔していることをマウスの実験で突き止めたと、京都大の湊長博特命教授(免疫学)のチームが、2日付の英科学誌電子版に発表した。白血病の新しい治療法の開発につながる可能性があるという。
この遺伝子は「Sipa1」で、チームが発見した。これまで、人工的に白血病になるようにしたマウスは死んでしまうのに、Sipa1を働かないようにした場合は発症せずに生存するのを確認していた。
今回、このマウスを詳しく調べた結果、病原体を攻撃する免疫細胞の一種「T細胞」ががん細胞の内部に移動していることが判明。T細胞が集まった部分はがん細胞がなくなっていた。(共同)
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