Monday, March 05, 2018 11:18 AM

原子力の安全強化協議 IAEA理事会

 東日本大震災に伴う東京電力福島第1原発事故から間もなく7年となるのを前に5日、国際原子力機関(IAEA)の定例理事会がウィーンで始まった。原子力の安全性強化のほか、トランプ政権が見直しを求めるイラン核合意、北朝鮮の核開発を巡る情勢も協議する。

 IAEAの天野之弥事務局長は、核合意によってイランへの査察は強化されているとの考えを示した上で「核合意が破綻すれば、大きな損失になる」と述べた。

 イランは1月、艦船用原子炉の製造を決定したとIAEAに通知、検討の初期段階にあるとして具体的な情報を出さなかった。IAEAはイラン側に照会したが回答がなく、理事会で説明を求めるとみられる。(共同)