Tuesday, March 06, 2018 10:55 AM

居眠り検知で自動運転に 九工大の事故防止システム

 ドライバーの居眠りを検知し、運転を手動から自動に切り替えて事故を防ぐシステムを、九州工業大(北九州市)の佐藤寧教授(デジタル信号処理)の研究グループが開発し、6日発表した。同市の協力を得て公道での実証実験を進め、10年以内の実用化を目指す。

 新システムは、微弱電波を発するセンサーを車内のバックミラーなどに取り付け、ドライバーの血流を検知して心拍数や呼吸数を計測。運転席にもセンサーを敷き、姿勢が前かがみになったり揺れたりしていないかを割り出す。

 こうして集まった情報を通じて人工知能(AI)が居眠りと判断すると、音声で「起きてください」などと警告。反応がない場合、車は自動運転に切り替わる。その後は車載カメラや衛星利用測位システム(GPS)で周囲の状況を把握し、切り替え地点から半径1キロ圏の安全な場所で停止する。(共同)