Friday, March 09, 2018 11:20 AM

溶岩流確認、爆発的噴火も 新燃岳、避難の必要なし

 気象庁は9日、宮崎、鹿児島県境の霧島連山・新燃岳(1421メートル)火口の北西で午前10時10分ごろ、溶岩流の発生を確認したと発表した。直径約700メートルの火口の大半を埋め尽くす溶岩があふれ出たとみられ、わずかな量でゆっくり流れている。気象庁は現時点で避難の必要はないとし、噴火警戒レベル3(入山規制)を維持し、警戒を呼び掛けている。

 新燃岳で溶岩流が確認されたのは観測史上初めて。

 約6時間後には7日以来2日ぶりに空振を伴う爆発的噴火が起きた。大きな噴石が約800メートル飛び、噴煙は火口から約3200メートルの高さに達した。火山ガスの圧力が高まるなどしたのが原因とみられる。(共同)