Tuesday, March 13, 2018 11:45 AM

米国境の壁「無駄遣い」 メキシコで見学ツアー

 米国と国境を接するメキシコ北西部ティフアナで12日までに、不法移民対策の強化を掲げるトランプ政権が建設を目指す新たな壁の試作品を見学するツアーが行われ、全米各地から20人以上が集まった。ツアー参加者らからは「税金の無駄遣いだ」「ばかげている」と非難の声が相次いだ。

 ティフアナとカリフォルニア州サンディエゴとの国境には現在2メートル程度のフェンスが設置されており、メキシコ側から見るとフェンスのすぐ向こう側に試作品が並んで立っている。トランプ大統領は13日、試作品をサンディエゴ側から視察する予定。

 試作品はデザインや素材の違いから計8種類あり、それぞれ約9メートルの高さ。米メキシコ国境は全長約3200キロに達し、うち約1000キロにわたってフェンスが設けられている。トランプ政権は不法移民や麻薬の流入阻止のため、壁の新設や増強を検討している。(共同)