Thursday, March 29, 2018 5:42 PM

ビールに果実やハーブ風味 4月から原料定義変更 新商品で活性化狙う

 この春、これまでとはひと味違うビールが各社から登場する。4月1日に酒税法上のビールの定義が変わり、果実やハーブ、かつお節などが副原料として使えるようになるためだ。各社は新商品を打ち出し、低迷する市場の活性化を狙う。

 ビールの原料は酒税法で規定されており、これまでは麦芽とホップ、水といった必須原料以外に副原料として麦、米、コーンなどが認められていた。果実を副原料にした場合は「ビール」ではなく、「発泡酒」の扱いだった。

 ビール類の酒税が2026年に一本化されるのに先立ち、今回、税率区分の根拠になっているビールの定義が緩和された。キリンホールディングスの磯崎功典社長は「ビールのイメージが大きく変わる多様化元年になる。今までやりたくてもできなかった商品を出していきたい」と意気込む。(共同)