Monday, April 02, 2018 11:13 AM

米中、制裁合戦本格化 習指導部が報復措置

 中国が米国の鉄鋼、アルミニウム輸入制限に対抗、米国産農産物などに高関税を課す報復措置を2日に発動したことで、米中間の制裁合戦が本格化した。両国は今後水面下で交渉し、緊張緩和の道を探るとみられるが、米国が要求する自動車や金融分野などの市場開放に、習近平指導部がどこまで応じるかが焦点となりそうだ。

 米メディアの報道によると、米国のムニューシン財務長官らは、自動車関税の引き下げや米国製半導体の輸入拡大、金融市場の開放など具体的な要求項目を列挙し、既に中国の劉鶴副首相に伝えた。

 中国は輸入乗用車に25%の高い関税を課しており、米国の自動車メーカーの不満は強い。米国が競争力のある金融業も外資への厳しい参入規制が残っている。(共同)