Monday, April 09, 2018 12:18 PM

神鋼報告書は不合格 格付け委9人中6人

 神戸製鋼所がデータ改ざん問題を検証した最終報告書について、弁護士らでつくる格付け委員会は9日、9人中6人が不合格とする評価を発表した。報告書の土台になった外部調査委員会の調査結果を公表しなかったため「都合のよい部分を恣意的に利用している」と厳しく批判した。

 格付け委員会は不祥事を起こした企業が実施する第三者による原因調査が適切かどうかを評価している。A、B、C、D、Fの5段階で、Fは不合格に相当する。今回、残り3人はDだった。

 外部調査を公表しないことで「一部をつまみ食いしている」「客観的な情報を提供せず、再発防止策にも説得力がない」と指摘した。神戸製鋼は非公表の理由に米国での訴訟を挙げているが、委員の一人は「(非公表の)対象か否かに多大の疑問を抱く」と述べた。(共同)