Friday, August 12, 2016 10:09 AM

トルコ、対米関係悪化警告 外相、「黒幕」移送要求で

 トルコのチャブシオール外相は11日、7月のクーデター未遂事件の「黒幕」と断定した在米イスラム指導者ギュレン師の引き渡し要求に米国が応じなければ、「影響は免れない」と関係悪化を警告した。また、日本に同師関連の15団体があるとし、活動禁止を日本側に求める考えを示した。15日で事件から1カ月となるのを前に、首都アンカラで共同通信と単独会見した。

 ギュレン派徹底弾圧に向け、米国だけでなく日本にも圧力を強めた形。ただ、要請が受け入れられない場合の措置には言及しなかった。事件後、外相が日本メディアと会見したのは初めて。

 外相は、日本にある15団体は教育や文化、商業分野の組織とし「日本の安定と安全に脅威だ」と主張した。事件後に日本へ逃れたロシア中部タタルスタン共和国カザニのトルコ領事館元職員については、同師組織の「メンバー」とし、引き渡しを望んでいると語った。(共同)