Wednesday, April 25, 2018 11:23 AM

神鋼データ改ざん捜査 組織ぐるみ疑い

 神戸製鋼所の製品データ改ざん問題で、東京地検特捜部と警視庁捜査2課が捜査に乗り出したことが25日、関係者への取材で分かった。組織ぐるみで不正を繰り返していた疑いがあり、不正競争防止法違反(虚偽表示)罪などの適用を視野に全容解明を進める。日本のメーカーへの信頼を失墜させた不祥事は、刑事事件に発展する可能性が高まった。

 神戸製鋼所は「捜査に真摯に対応、協力していく」とのコメントを出した。

 神鋼が3月に公表した最終報告書によると、国内外の23工場でアルミや銅製品について強度などの品質データを改ざん。顧客の求める仕様を満たさない製品を出荷していた。アルミ製品を製造していた真岡製造所(栃木県真岡市)では、遅くとも1970年代に始まっていた。(共同)