Friday, April 27, 2018 10:49 AM

スバル不正、組織ぐるみ 燃費・排ガス数値改ざん

 SUBARU(スバル)は27日、新車の燃費や排ガスの検査データ改ざんに関する調査報告書を公表した。不正は検査員を統括する班長の指示で行われ、現場での組織ぐるみの行為だったと認定した。手口は先輩から後輩に引き継がれていた。データの改ざんは全9車種、903台で確認され、2002年ごろには始まっていた可能性が高いとした。
 吉永泰之社長は東京都内で記者会見し「皆さまに多大なご迷惑とご心配をお掛けし、心よりおわび申し上げます」と謝罪した。「コンプライアンス(法令順守)上で極めて重大な問題だ。真摯に反省する」とも話し、全社一丸で再発防止に取り組む考えを強調した。
 スバルは群馬県太田市の工場で実施していた新車を出荷する前の最終検査で、燃費や排ガスの検査データを改ざんしていた。検査員は測定値が基準内に収まっている場合でも、悪い数値を記載することで自らの技量不足を追及されることを恐れたという。(共同)