Monday, May 07, 2018 10:07 AM

米原油先物、一時70ドル突破 3年5カ月ぶり、NY市場

 ニューヨーク原油先物相場は7日未明の時間外取引で、イラン情勢の緊迫化に対する懸念などを背景に続伸、指標の米国産標準油種(WTI)6月渡しが一時、1バレル=70.69ドルをつけた。6日夜に2014年11月下旬以来、約3年5カ月ぶりとなる、1バレル=70ドルの節目を突破した。

 米国がイラン核合意から離脱するかどうかを判断する期限が12日に迫る中、米国の対イラン制裁が再開されればイラン産原油の供給が減るとの警戒感が強まった。産油国ベネズエラの経済危機で同国産原油の生産量や輸出が落ち込むとの見方も相場を下支えした。

 原油が上昇基調を続ける背景には、石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟国による協調減産もある。OPECなどは17年1月から合計で日量約180万バレルの減産を続けており、18年末まで継続することで合意している。(共同)