Tuesday, May 08, 2018 11:05 AM

米NAFTA離脱、小売業に年間158億ドル損失も 雇用減12万8000人

 再交渉が行われている北米自由貿易協定(NAFTA)から米国が離脱した場合、米小売業の収益は年間で最大158億ドル減少するー。経営コンサルティング大手の米ATカーニーは7日、報告書を公表した。収益減により小売り関連の雇用が向こう3年間で12万8000人減るとの試算も。

 NAFTAの下、米国とカナダ、メキシコ間では大半のモノが無関税で行き来する。1994年に発効して以来、3国間の通商は3倍以上に拡大した。米国の輸入先は中国に続き、メキシコとカナダが2位と3位の規模だ。米国の両国への輸出は全体の34%を占める。

 ただ、トランプ大統領は協定が不公平だと批判しており、望む結果が得られなければ離脱すると主張している。(共同)