Wednesday, May 09, 2018 11:01 AM

日系俳優、トランプ氏批判 大戦中の差別と「同じ」

 第2次大戦中に日系米国人として強制収容された俳優ジョージ・タケイ氏(81)が8日、米東部ボストンで講演し、トランプ大統領が厳格な移民政策やイスラム圏からの入国規制を推進していることについて「(大戦中の差別的政策と)同じ考え方だ」と批判した。

 今年は米政府が日系米国人に対する強制収容を謝罪して30年の節目に当たる。タケイ氏は「米国には過去の過ちを認め、謝罪する立派な民主主義がある」と述べ、移民らに抑圧的な政策を直ちにやめるべきだと訴えた。

 タケイ氏は「ホワイトハウスの支配者の見方は当時と変わっていない。かつて米政府が日系人をスパイと疑っていたように、イスラム教徒をテロリストと見ている」と強い懸念を示した。(共同)