Wednesday, May 09, 2018 11:01 AM

航空機部品に影響も 原油高の波及懸念

 トランプ大統領によるイラン核合意からの離脱表明で、ボーイングなど航空機大手のイラン向け輸出許可が取り消され、航空機部品を納入する日本企業にも影響が広がる可能性がある。高値圏が続く原油価格の波及も懸念される。

 米財務省は8日、ボーイングと欧州エアバスに与えていたイランへの輸出認可を90日以内に取り消すと発表した。ウォールストリート・ジャーナル(電子版)などによると、エアバスは米国企業ではないが全ての航空機に米国製の部品を使うため、輸出認可が必要だという。

 ボーイングは110機のイラン向け受注を抱える。エアバスは100機受注したうち3機を納入しただけだ。両社の受注額は計400億ドル(約4兆3800億円)弱に上り、エアバスは「米国による制裁と輸出規制に従う」と説明している。(共同)