Thursday, May 10, 2018 11:23 AM

核ごみ説明会、本格再開 動員問題で運営見直し

 経済産業省と原子力発電環境整備機構(NUMO)は10日、原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場について意見交換する「対話型全国説明会」を大阪市で開いた。昨年11月、謝礼を渡して学生を動員した問題が発覚したため、運営を広告会社などに委託せず機構自ら行う形に改めた。2〜3月に関東地方で試験的に開催して以降、本格的な再開となる。

 説明会の冒頭で機構の伊藤真一理事は「昨年の説明会で、公正性に疑念を生じさせ、地層処分の事業全体に不信を招き、深くおわび申し上げる」と謝罪。「この事業は社会的に大きな責任を負っている。皆様の理解が深まるよう努めたい」と述べた。

 説明会に参加したのは16人で、会場には空席が目立った。「埋めたごみは将来取り出せるのか」「安全性だけでなく、リスクをもっと説明すべきだ」との声が上がった。(共同)