Friday, May 11, 2018 10:51 AM

2カ国の初の衛星、宇宙へ 日本実験棟きぼうから放出

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は11日、国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」からケニア、コスタリカ、トルコの超小型衛星計3個を宇宙空間に放出した。ケニアとコスタリカにとっては初の人工衛星で、発展途上国の宇宙開発を支援するためケニアとトルコの分はJAXAが無償で放出を請け負った。

 3個は一辺約10〜30センチの立方体や直方体。それぞれカメラによる国土の撮影や、天候や樹木の成長のデータを集めるための技術の実証、宇宙の放射線を計測する実験などを計画しているという。

 この日は各国の政府関係者らを招き、JAXA筑波宇宙センター(茨城県つくば市)で放出を中継。立ち会ったケニアのアミナ・モハメド教育相は「若い科学者たちに衛星開発の夢を抱いてもらえる瞬間になった」と話した。(共同)