Friday, May 18, 2018 11:00 AM

米ゼロックス買収計画遂行 富士フ社長、問題長期化

 富士フイルムホールディングス(HD)の助野健児社長は18日、暗礁に乗り上げている米事務機大手ゼロックスの買収計画について「ベストなもので、これからもぶれることはない」と述べ、計画を遂行していく考えを強調した。買収を「急ぐ必要はない」と粘り強く対応する方針も示した。買収問題は長期化する見通しだ。

 1月に計画とともに公表した合弁子会社の富士ゼロックスの従業員1万人削減を含む構造改革は、ゼロックスの買収にかかわらず単独で行う。2017年度に実施した3000人に加え、18年度に4000人、19年度に3000人を国内外で減らす。

 助野氏は、買収に反対するゼロックス大株主との訴訟を継続し、契約を破棄したゼロックスを早期に訴える考えも示し「法廷でしっかりと説明していく」と語った。(共同)