Monday, June 04, 2018 10:48 AM

カタール、脱サウジ加速 断交1年、米仲裁は不調

 ペルシャ湾岸のカタールとサウジアラビアなど4カ国が断交してから5日で1年。制裁による「経済封鎖」を持ちこたえたカタールは、サウジへの依存度を減らし、経済的な自立を加速させた。サウジのもくろみとは逆にイランにも接近。米国の仲裁も不調で先行きは不透明なままだ。

 「カタールは経済封鎖で強くなった。良い影響の方が多い」。首都ドーハ郊外の農園で従業員が笑顔を見せた。農園ではミントの生産や野菜の増産に踏みきり、断交をビジネスチャンスと捉えていた。

 カタールは2022年のワールドカップ(W杯)開催に向け、都市開発が進む。タミム首長の肖像画が巨大なビルや店舗に掲げられ、市民は支持を示していた。(共同)