Thursday, June 07, 2018 11:07 AM

印、高まる日本コスプレ熱 伝統下地に、業界も注目

 経済成長が進むインドで、日本のアニメや漫画のキャラクターに扮するコスプレへの関心が高まっている。祭事でヒンズー教の神々の衣装をまとう風習や縫製業が盛んな伝統が下地となり、本格的なコスプレファッションを可能にしている。日本の漫画を輸出するきっかけになるとして企業なども注目、両国合作の漫画制作も進んでいる。

 「コスプレは、ヒンズー教のシバ神に扮する祭りと同じだ。インド人に向いている」。首都ニューデリーの会社経営コウカブ・ナイムさん(30)は話す。約5年前から日本アニメのとりこになり、人気漫画「BLEACH(ブリーチ)」などの衣装で催事に参加する。

 インドは技術力がある仕立屋が多く、複雑なコスプレ衣装も安価で発注できるという。関係者によると2011年以降、コミックファンが集まる「コミコン」がインドの大都市で開催され、コスプレ人気が拡大。富裕層を中心に潜在的ファンは約70万人ともいわれる。(共同)