Friday, June 08, 2018 11:14 AM

買い物弱者824万人 農水省推計、10年で2割増

 農林水産省は8日、スーパーやコンビニが自宅から遠い上に車を使えず、食品購入に苦労する65歳以上の人が、2015年時点で824万6000人に上るとの全国推計を発表した。この「買い物弱者」は高齢化を映して10年前に比べ21.6%増え、三大都市圏の伸びが目立った。65歳以上の人口に占める割合は24.6%へとやや低下したが、依然として4人に1人が不便を強いられているとの結果となった。

 同省は都市部で急増する高齢者は、自家用車を持ちにくいことが反映したと分析。地方を中心に郊外で大型商業施設が増え、歩いて行ける店が減ったとみており、支援が必要だと考えている。

 推計によると、買い物弱者の数は05年比で東京、大阪、名古屋の三大都市圏は44.1%増、地方圏は7.4%増。都道府県別では神奈川が最大の68.7%増となった。(共同)