Friday, June 08, 2018 11:17 AM

中露、対北朝鮮で連携 米朝首脳会談前に蜜月誇示

 中国の習近平国家主席は8日、北京の人民大会堂で、ロシアのプーチン大統領と会談した。プーチン氏は習氏との共同記者発表で「中露は朝鮮半島の平和の確立と安定に関心を持っている」と述べ、習氏も国際情勢への対応で協力を深める意向を示した。北朝鮮問題の解決に向け連携を強化する。12日の米朝首脳会談を控え、中露の蜜月ぶりを演出し、存在感を誇示した。

 プーチン氏は北朝鮮問題で圧力強化よりも対話を重視してきた中露の対応が最近の緊張緩和につながったと主張。両首脳はプーチン氏と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長との初会談についても協議したもようだ。

 プーチン氏は習氏を9月に極東ウラジオストクで開かれる東方経済フォーラムに招待した。同フォーラムには安倍晋三首相が出席を予定。ペスコフ大統領報道官は「(金氏が)訪露する場合の可能性の一つとなる」としており、注目が高まっている。(共同)