Tuesday, June 12, 2018 11:14 AM

ベンツ77万台に排ガス不正 エンジンに違法ソフト搭載

 ドイツのショイヤー運輸相は11日、自動車大手ダイムラーが欧州で販売した高級車ブランド「メルセデス・ベンツ」のディーゼルエンジン車約77万4千台に、排ガス浄化機能を不正に操作する違法なソフトウエアを搭載していたと発表した。このうちドイツで販売された約23万8千台のリコール(無料の回収・修理)を命じる方針も明らかにした。ダイムラーの経営に打撃を与えるのは必至だ。

 浄化機能が不十分な中で、排ガス試験のときだけ環境基準を満たすため違法なソフトを使用していた可能性が指摘されている。これに対し、ダイムラー側は、ソフト搭載の違法性について争う姿勢を示した。

 ただ、ショイヤー氏がダイムラーのツェッチェ社長を直々に呼び出して事情聴取するなど異例の厳しい追及を受け、リコール命令に従うと表明した。(共同)