Wednesday, June 13, 2018 11:08 AM

ブリュッセルも30年以降ディーゼル禁止へ、ガソリン車も検討

 ベルギーの首都ブリュッセルで、2030年からディーゼルエンジン車の通行を禁止する計画が進んでいる。

 オランダ語系の有力紙デ・スタンダードによると、ベルギー政府はセリーヌ・フリモールト環境相が提出したブリュッセルのディーゼル車通行禁止案を承認した。政府はガソリン車に対する通行規制も検討中だ。

 パスカル・スメット交通相は「幹線道路は空気の通り道でもある。ブリュッセルでは半数以上の世帯が自動車を所有していないが、大気はベルギーで最も汚れている。ディーゼル車の乗り入れ禁止は解決策の1つとなるはずだ」と語った。

 欧州では化石燃料車の乗り入れ禁止を計画する都市が増えている。最近もドイツの連邦行政裁判所で、ライプチヒ市が一部でディーゼル車の乗り入れを禁じることを認める判断を下した。フランスは40年までに内燃エンジン車の販売を終わらせる目標を掲げ、パリは30年までの終了を目指している。英国では、40年以降は新規のガソリン車とディーゼル車販売が禁じられる。ノルウェーでは25年からEVとHVしか販売できなくなる。

 ベルギーでも17年、公共交通機関を中心にeモビリティの導入が進んだ。ポーランドのバス製造大手ソラリスが、ベルギー南部ワロン地方のバス会社TECに200台のHVバスを供給する計画を発表した。最近もボルボがブリュッセルの公共交通機関STIB-MIVBにHVバス90台を供給すると発表したばかり。HVバスの多くは18年中に運行が始まる予定。