Tuesday, January 20, 2026 6:21 AM

ZFとクアルコム、ADASの開発で提携

 ZFと半導体開発クアルコム・テクノロジーズ(Qualcomm Technologies、カリフォルニア州)は、人工知能(AI)の演算能力と認識技術を組み合わせた先進運転支援システム(ADAS)ソリューションの開発で提携した。

 オートカー・プロフェッショナルによると、提携の中核は、クアルコムのシステムオンチップ(SoC)「スナップドラゴン・ライド」と、ZFのスーパーコンピュータ「プロAI」の統合で、これによって基本的な規制対応機能からレベル3の条件付き運転自動化までさまざまな自動化レベルを支援するプラットフォームの構築を目指す。このソリューションは、車種ごとに異なる運転支援機能を柔軟に展開できる選択肢を自動車メーカーに提供する。

 ZFのプロAIは、ドメイン、ゾーン、中央のコントローラーとして機能し、コンピュータービジョン(画像や動画をコンピューターに取り入れて処理し、人物や物体を識別・特定する技術)、センサーフュージョン(各種センサーからの異種データを統合し、高度な判断に役立てる技術)、意思決定機能をサポートする。

 プロAIは、最上位構成だと1500TOPS(毎秒1兆5000億回)を超える演算性能を提供し、マルチドメイン用途向けに複数の性能ボードに対応できる。

 この協業には、安全、快適性、駐車支援などを含むZFの約25種類のADAS機能が組み込まれる。最も高度な機能は、ハンズオフ(ハンドル手放し状態)のナビゲート・オン・オートパイロットで、自動車メーカーは車種ごとに必要な機能をモジュール方式で選択できる。

 クアルコムの「スナップドラゴン・ライド・パイロット」システムは、物体検出、車線認識、標識識別、駐車支援、ドライバー監視のためのカメラを使ったAI認識を提供する。単一の前方カメラから複数カメラのシステムまで構成の拡張が可能で、規制対応の安全機能として60カ国以上で導入されている。オープン・アーキテクチャーのためサードパーティー製ソフトウェアを統合でき、無線(OTA)アップデートが可能。開発ツールには、ADAS機能の試作および検証を加速するためのシミュレーション環境やAPIが含まれる。