Wednesday, June 13, 2018 11:28 AM

トヨタ、10億ドル出資 東南アジア配車大手グラブ

 トヨタ自動車は13日、東南アジアの配車サービス大手グラブに10億ドル(約1100億円)を出資すると発表した。トヨタから取締役と執行役員を1人ずつ派遣して関係を強化する。グラブのレンタカー事業の車両に通信端末を設置し、ビッグデータを収集、活用するなど幅広く協業する。

 トヨタは昨年8月にグラブとの連携を発表し、車の状態や運転の仕方などの情報を、メンテナンスや保険料の設定に生かすことを検討してきた。自動運転車を使った新サービスなども模索する。

 グラブはシンガポールなど東南アジア8カ国の約200都市で、ライドシェア(相乗り)やタクシー配車、運転手向けレンタカー事業を展開している。配車大手ウーバー・テクノロジーズから東南アジア事業を譲り受け、この地域で圧倒的なシェアを持っているという。トヨタは2016年にウーバーにも出資し、配車大手との協業を強化している。(共同)