Wednesday, June 20, 2018 11:03 AM

フォックス買収額引き上げ ディズニー、713億ドルに

 メディア・娯楽大手ウォルト・ディズニーは20日、メディア大手21世紀フォックスと合意していた娯楽部門買収について、買収額を713億ドル(約7兆8400億円)に引き上げたと発表した。負債を合わせた総額は851億ドルに上る。両社は合意内容を修正した契約を結んだ。

 昨年12月、ディズニーは524億ドルの買収計画を発表。しかし同業のコムキャストが今月13日、650億ドルでの買収を提案して争奪戦に発展したため、ディズニーが買収額を増やした。21世紀フォックスは「ディズニーの提案の方が優れている」と評価している。

 米国ではケーブルテレビの顧客離れが進む一方、自ら番組製作も手掛けるネットフリックスやアマゾン・コムといったIT企業によるインターネット動画配信の利用者が拡大。ディズニーは生き残りに向け、今回の買収で「アバター」や「X-MEN」シリーズといった有力作品を取り込む。(共同)