Tuesday, June 26, 2018 11:24 AM

北朝鮮との関係改善に意欲 マハティール首相が会見

 マレーシアのマハティール首相(92)が26日、首都クアラルンプール近郊の首相府で共同通信と単独会見した。北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏が殺害された事件で極端に悪化した北朝鮮との関係の正常化を目指す考えを表明した。12日に開かれた米朝首脳会談を歓迎する意向を示した。

 今年5月の下院選で勝利し首相に返り咲いたマハティール氏は、環太平洋連携協定(TPP)を再検討する必要性にも言及し、ナジブ前政権の外交、経済政策を転換する姿勢を鮮明にした。マレーシアとシンガポールを結ぶ、マレー半島高速鉄道計画について「性急で費用が高すぎる」として、延期を表明した。

 クアラルンプール国際空港で2017年2月、金正男氏が猛毒の神経剤VXで殺害された事件を機に、マレーシアと北朝鮮の関係は急激に悪化、平壌のマレーシア大使館は事実上、閉鎖された。(共同)