Friday, June 29, 2018 11:05 AM

日立化成が検査数値捏造 産業用鉛蓄電池6万台

 日立製作所グループの日立化成は29日、産業用鉛蓄電池製品約6万台の検査成績書に不適切な数値を記載する捏造行為があったと発表した。製品は主に工場やビルの非常用電源として使われており、納入先は国内の複数の原発を含め約500社。製造した名張事業所(三重県名張市)内で昨年末には当時の事業所長に不正が報告されていたが、公表していなかった。

 丸山寿社長が東京都内で記者会見し「お客さまや関係者に多大な迷惑をお掛けしていることをおわび申し上げる」と謝罪した。安全性に問題は確認されていないと説明している。

 調査で不正を確認できた期間は2011年4月〜今年6月。11年3月以前については調査を継続するとしており、不正は拡大する可能性がある。(共同)