Monday, July 09, 2018 10:45 AM

NEC、光海底ケーブル敷設を受注

 海底ケーブル敷設事業連合のBトゥBE(BtoBE=Bay to Bay Express Cable System)は9日、シンガポールと香港、米国西海岸を結ぶ大容量光海底ケーブルを敷設する計画についてNECと合意し契約書に署名した。

 BトゥBEは、チャイナ・モバイルやフェイスブック、アマゾン・ウェブ・サービシズらで構成される企業連合。

 長さ1万6000kmの光海底ケーブルの敷設工事は2020年第4四半期に完了する見込み。最新の光波長多重伝送方式が採用される。

 ライトリーディング誌によると、同事業は、アジアと米国のあいだでのクラウド電算やソーシャル・メディアの利用増にともない、香港や広東省、マカオ、シンガポールとサンフランシスコを最先端の光ケーブル技術で結ぶことが目的。光波長多重伝送方式は、高い柔軟性と信頼性を海底ケーブルにもたらす。

 NECは、海底ケーブル・システムの技術大手。同社はこれまでに、地球6周分(約25万km)以上の海底ケーブル敷設実績を持つ。今回の事業では、水深8000メートルの水圧に耐えられる光海底ケーブルを日本で唯一製造できるOCCがケーブル製造を請け負う。OCCはNECの子会社。

 BトゥBEとNECの契約額は非公表。

https://www.lightreading.com/optical-ip/subsea/nec-to-build-bay-to-bay-express-subsea-network/d/d-id/744509