Tuesday, July 17, 2018 11:35 AM
ため池危険地図、公表35% 低迷課題、農水省まとめ
浸水予測や避難所を記載するハザードマップ(危険予測地図)の作成が必要な46道府県の約1万1360カ所の「防災重点ため池」のうち、公表に至ったのは約4000カ所(約35%)にとどまることが農林水産省のデータで17日、分かった。全国の中でもため池が多く、西日本豪雨による決壊で女児が死亡した広島県福山市では作られていなかった。専門家は「多く点在する自治体ほど危険性が高いのに、作成に時間がかかる」と対策の難しさを指摘する。
今回の豪雨で決壊被害があったため池21カ所の中で防災重点になっていたのは4カ所。農水省は、下流に人家がある場合は漏れなく指定するよう選定方法を見直す。
ため池は農業用水確保を目的に大半が江戸時代以前に造られ、老朽化で決壊のリスクが高まっている。洪水防止機能があるとされるが、水害による決壊が頻発し、西日本豪雨でも相次いだ。農水省は2020年度までの土地改良計画に同マップ作成を盛り込んだ。(共同)
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