Friday, July 20, 2018 11:20 AM

トランプ氏、利上げに不満 「喜べない」と異例の言及

 トランプ大統領は19日、CNBCテレビのインタビューで、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げは「喜べない」と不満を表明した。中央銀行の政権からの独立性を侵害しかねない異例の言及だ。ユーロや中国の通貨、人民元に対するドル相場の上昇は輸出の逆風になるため「米国にとって不利だ」と述べ、最近のドル高をけん制した。

 FRBは景気過熱を防ぐため、今年は3、6月に利上げし、さらに年内に2回、金利を引き上げることを想定している。トランプ氏がFRB批判を強めれば、金融市場が混乱し株価や為替相場が急変動する恐れがある。

 発言を受けて、外国為替市場では一時、円高ドル安が進んだ。(共同)